10月の週末
スペシャル有料ワインリスト
❝第27回 10/10(土)~10/11(日)❞
台風はそれたようですね~('◇')ゞ
①2017年
ムルソー
〈ビトゥゼ・プリユール〉
{ブルゴーニュ/白/品種:シャルドネ100%/
小売価格¥7,800(外税)
<今回の仕入先輸入元 ㈱未来堂さん>}
◇glass(90ml)
➡¥1,000(外税)
【Bitouzet-Prieur】※㈱未来堂さんより抜粋
フランソワ・ビトゥゼンのモットーは「自分たち自身、バイヤーより高い基準を設けるよう努める」です。
フランソワは完熟した健康なブドウから素晴らしいワインが生まれるということをよく知っており、収量を厳しく管理するだけでなく、彼の父親であるヴィンセントによって始まった有機農法(化学的な除草剤の使用を禁止し、自然な方法で土壌に働きかける)への移行をすすめています。
「すべてのディティールが重要である」という考えの下、ボトリングまでに至る醸造のどの過程においても細心の配慮が払われています。キュヴェごとに異なる醸造方法を用いており、「ブドウ畑でもカンティーナでも規制的に行われることは何もない。よく観察してテイスティングをして話し合ってからそれぞれの場合に適した方策を取る」フランソワとヴィンセントは本物の完全主義者といえます。
②2018年
サヴィニィ・レ・ボーヌ
〈トロ・ボー〉
{ブルゴーニュ/赤/品種:ピノ・ノワール/
小売価格¥6,000(外税)
<今回の仕入先輸入元
㈱ラックコーポレーションさん>}
◇glass(90ml)➡¥1,000(外税)
【 TOLLOT-BEAUT トロ ボー 】※㈱ラックコーポレーションさんより抜粋
常時ワインリストに載せておきたいスタイリッシュでブレのないワイン
ショレ・レ・ボーヌは今は県道となった幹線道路D974の東側に位置する小さな村。
マルサネと同じく村名アペラシオンは得られても、特級畑はおろか、1級畑すらない。それゆえ隣村のサヴィニー・レ・ボーヌと比べても目立たぬ存在だが、この村には偉大なドメーヌが存在する。それがトロ・ボーだ。
合計24haもの畑を、アロース・コルトン、ボーヌ、サヴィニー・レ・ボーヌ、そしてお膝元のショレ・レ・ボーヌにもち、とりわけコルトンの丘にはコルトン・ブレッサンドとコルトン・シャルルマーニュ、それにクリマ名のつかないコルトン(コルトン・コンブからなる)の特級畑を有する。
ドメーヌの歴史は19世紀の末まで遡り、1921年にはすでに元詰めを始めていたという。ドメーヌがある通りの名前はリュー・アレクサンドル・トロ。
アレクサンドルは現在、ドメーヌを経営する一族の祖先で、ショレ・レ・ボーヌの村長を務めていた。そのアレクサンドルの妻がオーレリー・ボーといい、両家の姓が合わさりトロ・ボーとなっている。
ドメーヌは1990年代までジャック、アラン、フランソワの三兄弟により運営され、今はそれぞれの子供たち、ジャン・ポール(アンヌ・グロの夫)、オリヴィエ、ナタリーの手に委ねられている。
ブドウ畑は施肥をせず、夏季剪定により収量調整。赤ワインの造りは手摘みしたブドウを除梗ののち、コンクリートタンク、またはステンレスタンクを使用して発酵。最初の数日はルモンタージュを行い、その後は日に2回のピジャージュ。樽に移す。
新樽率は村名が4分の1、1級が3分の1、特級が50%となるが、パワフルなアロース・コルトンはワンランク引き上げて村名で3分の1、1級で50%である。
このドメーヌのコルトン・シャルルマーニュは、東側斜面の頂上、ル・コルトンに植えられたシャルドネからなり、50%の新樽を含み樽発酵、樽熟成だ。
トロ・ボーのワインはどれも果実味豊かでタンニンが丸く、とても洗練されたスタイルで野暮ったさが一切感じられない。またヴィンテージごとのブレも少なく、村名ショレ・レ・ボーヌなどは、レストランの定番としてワインリストに常時載せておきたいアイテムだと思う。